実家じまいで後悔しない人がやっていたこと
結論:後悔しなかった人がやっていたのは「4つの行動」です
実家じまいで後悔しなかった人を観察していくと、特別な才能やお金があったわけではないと分かります。共通していたのは、解体や手続きを進める途中で意識的に取り入れていた4つの行動です。順に紹介します。
行動①:早めに動き始めた
1つ目は、親が元気なうちに、または空き家になった直後から、軽く動き始めていたことです。「いずれ」「そのうち」を待たずに、最初の1歩を早めに踏み出しています。
早く始めるとできること
- 親本人の意思を直接聞ける
- 物の処分を1部屋ずつゆっくり進められる
- 兄弟・親戚との合意形成に時間をかけられる
- 家を残す選択肢(リフォーム・売却など)も検討する余裕が出る
逆に「親が亡くなってから」では選択肢が一気に狭まり、感情の整理と実務を同時に進める負荷がかかります。1〜3年の余裕があると、ほぼ全ての判断がしやすくなります。
行動②:家族と話す場を意識的に作った
2つ目は、家族と気持ちを共有する場を意図的に設けていたことです。たとえ短い時間でも、解体前後に「同じ家を知っている人」と話す機会を持っていた人ほど、後の心の動きが穏やかでした。
話す場の形は柔軟でOK
必ずしも全員集合の場である必要はありません。家族LINEで1人ずつ「あの台所のこと覚えてる?」と投げかけるだけでも機能します。電話、お盆や年末の食事の時、解体前日の少しの時間――形は自由です。1度だけでも話したかどうかで違いが出ます。
行動③:残せる手段を1つ以上試した
3つ目は、家を「失う」だけで終わらせず、何らかの形で残す手段を試していたことです。残し方は何でも構いません。複数を組み合わせる必要もありません。1つでも試したかどうかが分かれ目になります。
現場でよく選ばれている残し方
- 写真──スマホで外観・各部屋・細部の3レイヤーで撮影
- 動画──ゆっくり歩きながら撮るウォークスルー
- VR空間記録──家全体を立体的に保存して後から歩いて見られる
- シンボル品の保管──家を象徴する1〜3点だけ厳選して残す
- 家族の口述録音──親や兄弟の声で家の思い出を10分だけ録る
「残せる手段を持っている」という感覚そのものが、解体後の心の支えになります。「失う」だけで終わらない設計が、後悔を減らします。
行動④:自分の感情を抑え込まなかった
4つ目は、解体前の寂しさや悲しさを「我慢」せず、表に出していたことです。家族の前で泣いてもよかった人、独り言で感情を言葉にしていた人、SNSや日記に書き留めていた人――形はいろいろですが、感情に蓋をしていませんでした。
感情を抑えると後で揺り戻しが来る
「家族を心配させたくない」「立ち直らないと」と感情を抑え込むと、半年〜1年経った頃に揺り戻しが来やすくなります。当時表に出していた人は、解体後の感情曲線がなだらかで、穏やかに過ごせる期間が長いことが知られています。
4つを「やれるだけ」やれば十分です
4つすべてを完璧に実行する必要はありません。1つでも2つでも、自分にできる範囲で取り入れるだけで、後悔の質が大きく変わります。難しいのは知らないこと、知っていれば誰でもできるのがこの4行動の特徴です。
このテーマをもっと深く知りたい方は、後悔しない実家じまいのために解体前にやるべきこと(教科書)に、時系列ごとの具体的なステップが詳しく整理されています。
まとめ:4つの行動を1つでも始めれば、後悔は減らせます
後悔しなかった人は、早く動く・家族と話す・残す手段を試す・感情を抑えないの4つを意識的にやっていました。完璧でなくて構いません。1つでも始めれば、未来の自分を助ける投資になります。
ハウストーリーは、株式会社Leolineが運営する、実家じまいや解体前のVR空間記録に関する情報メディアです。「壊す」の前に「残す」という選択肢があることを、一人でも多くの方に届けたくて続けています。
監修:畠山 琢(株式会社Leoline 代表取締役)/制作:ハウストーリー編集部