実家じまいFAQ
解体前にやることチェックリスト
解体日が決まったあと、「何から手をつければ…」と混乱する方は少なくありません。先に結論をお伝えすると、やることは期限別に分けて整理するのが現場で機能しています。この記事では、3か月前・1か月前・1週間前・当日と翌日の4タイミングに分けて、抜けが出やすいチェックを一覧化します。
結論:チェックは「4つの期限」に分けると抜けが減ります
解体前にやることは大きく分けて「実務・物理・心」の3カテゴリにわたります。これをカテゴリ別ではなく期限別に並べ替えるだけで、見落としが激減します。期限別なので、自分の現在地から逆算して動けるのが利点です。
順に見ていきます。すでに過ぎている期限があっても、現時点で間に合うものから始めれば大丈夫です。
解体3か月前のチェック5項目
3か月前はまだ余裕がある時期で、見落としやすいけれど重要なことが集中します。
- 業者を比較検討する──最低3社から見積もりを取る。価格だけでなく対応の丁寧さ・分別解体の方針も比較
- 家族・親戚への連絡──「解体することになった」を関係者に共有。意見を聞ける時間を確保
- 近隣への事前挨拶──解体工事は騒音と振動が出るため、近隣への配慮は早めに
- 家の中の物の仕分け方針を決める──「全部処分」「シンボル品だけ残す」「家族に分ける」など、方向性を家族で合意
- 残す手段の選択──写真・動画・VR空間記録など、家の姿を残す方法を1つ決めて手配
解体1か月前のチェック5項目
1か月前はライフラインの停止・行政手続きが本格化する時期です。
- 電気・水道・ガスの解約手配──各社への連絡は1か月前が目安。タイミング次第で当日まで使えるよう調整
- 固定電話・インターネットの解約──工事日の前日までに完了させる
- 火災保険の解約手続き──解体後は不要になるが、解体当日までは必要なので解約日を確認
- 家の中の物の処分着手──残すもの以外は順次処分。粗大ごみは予約が必要な自治体もあるので早めに
- 写真・動画・VR撮影の実施──物を片付ける前に撮るのが原則。空っぽの状態より生活感のある状態の方が後で価値が高い
解体1週間前のチェック5項目
1週間前は最終確認と心の準備のフェーズです。実務はほぼ完了し、家との別れに時間を使う時期になります。
- 解体業者と最終打ち合わせ──スケジュール・分別方針・近隣対応の最終確認
- 近隣への直前挨拶──工事開始の数日前に改めて挨拶。粗品があると関係が穏やか
- 家の中を最後にゆっくり歩く時間──30分でも構いません。各部屋を見て回る「お別れの時間」を意識的に作る
- 家族で集まる日を1日作る──最後の食事や思い出話の場を、可能なら設ける。集まれなければLINEで1人ずつ言葉を共有
- お祓い・お清めの実施──宗教的儀礼を取り入れたい場合は1週間前までに済ませる
解体当日と翌日のチェック
当日は基本的に業者に任せる時間です。本人がやるべきことは限られています。
- 解体当日に立ち会う/立ち会わないを決める──強い感情が出る場合があるので、家族の中で立ち会う人を決めておく
- 立ち会えない場合の代替──家族や知人に写真を撮ってもらう、業者に進行状況を共有してもらう
- 翌日に更地を見に行く時間を確保──強制ではないが、心の整理に有効な方が多い
このテーマをもっと深く知りたい方は、家の解体前にやっておくべきこと完全リスト(教科書)に、6フェーズ(3か月前から当日まで)の詳細リストと、遠方住みの方向け4回訪問計画まで含めて詳しく整理されています。
まとめ:期限別に分ければ、解体前は焦らず動けます
解体前にやることは多く見えますが、期限別に並べると1タイミング5項目程度に収まります。3か月前・1か月前・1週間前・当日と翌日の4つに分けて、自分の現在地から逆算して動けば焦らずに済みます。すでに過ぎたタイミングがあっても、間に合う項目から始めれば大丈夫です。
ハウストーリーは、株式会社Leolineが運営する、実家じまいや解体前のVR空間記録に関する情報メディアです。「壊す」の前に「残す」という選択肢があることを、一人でも多くの方に届けたくて続けています。
監修:畠山 琢(株式会社Leoline 代表取締役)/制作:ハウストーリー編集部